【納車1ヶ月レビュー】新型マツダCX-8(2021年モデル)を乗って分かった25の気になるポイント

マツダCX-8が納車され早1ヶ月。走行距離は1000kmを越えました。

CX-8、全体的に非常に満足している車ですが、良いところばかりを紹介しても面白くはないと思いますので、

今回はCX-8の購入を検討されている方、納車待ちの方へ、あくまで一般ドライバーの目線という点をご理解いただきつつ、忖度なしで私が感じたいくつかの気になるポイントをドライブフィール、内外装、機能編に分けて、それぞれ紹介したいと思います。

ドライブフィール編

視界

SUVで視線が高いので、運転しやすい反面、フロント周り、ドア、リア下部はやや視界が悪い印象を受けました。

特に運転席から見て、左側面、左後ろの視界はやや見えにくいです。おそらくCX-8の安全性で車体の剛性を確保するため、1列目のウィンドウガラスがやや小さいためかと考えられます。

ややストレスではありますが、この不満はコーナーセンサや360°ビューモニターなどの運転支援装置により解消されています。

障害物が近づくと警告音だけでなく、自動で360°ビューモニターが切り替わって、表示してくれるところもとても便利です。

実際に、縦列駐車のバック中に駐車スペースと車の間を自転車がすり抜けていったことがありました。センサーのおかげで助かった経験を納車直後にしています。

乗り心地

モータージャーナリストや他の方のコメントと同じように、乗り心地はよく、包まれた感覚でゆったりと運転できる印象です。

19インチタイヤであっても、適度に道路の起伏を乗り越えてくれます。

一方で、車高も高く、静粛性の高さから、ロードノイズが抑えられ、道路から伝わってくる音や振動が抑制される反面、車を走らせているという走行感はあまり感じられなくなりました。乗り心地と相反する部分なので贅沢な不満ですが、若干残念に感じたのも事実です。

そういう人はスポーツモデルなどの車を買えって話ですけどね。

静粛性

静粛性は抜群。

ドアの厚みも感じられ、ドアを閉めた時の遮音性が高いです。また気密性も高いため、半ドア率が高いのはご愛敬。

フロントから聞こえてくるエンジンサウンドも運転中は心地よいです。

一方で、随所に遮音材を入れて対策はしているものの、ディーゼル特有のカタカタ音は特に停車中には感じられます。これはしょうがない。

ただ、車外に出たときのエンジン音と比べて、非常に音量は抑えられており、静粛性の高さがうかがえます。音楽をかけていれば、ほとんど雑音は感じられません。

トルク

450N/mの余裕を見せる走り、また高速道路の合流なども余裕であり、アクセルを踏めば、それだけ加速し、トルクフルで反応も機敏。

一方で、初速からの立ち上がりは踏めばグングン加速していきますが、エコな運転をしようとアクセルを軽めに踏むと、加速感がなく、もっさり感が出てしまいます。

車の動きとしては至極真っ当なものの、私はこの中間がちょうど良いと感じており、それを求めようと思うと、絶妙なアクセルタッチが求められ、意のままのの加速はなかなか得られないのがやや残念なところ。

2021年モデルでアクセルフィールは改善が入ったと発表がありましたが、アクセル開度の反応をもう少し精細にして欲しいかなと思います。

また、乗り換え前の車がガソリン車だと、加速の仕方に戸惑う部分はあると思います。これはCX-8に限る話ではありませんが、低回転でトルクが出るという感覚は不思議で、高回転だから気持ちよいと感じる方の場合は、少し慣れるにまでに時間がかかると思います。

ブレーキタッチ

車重があるためか、ブレーキのきき具合に最初は戸惑うかもしれません。

効きが悪い訳では決して無く、踏めばしっかり制動しますが、踏み具合の感覚を掴むためには、慣れるための多少の期間が必要と感じます。

実際に、一度踏み込み量に対し、思ったより制動が効かず、CX-8の衝突安全装置が働いて、助けられた経験をしました。

GVC Plus(Gベクタリングコントロール+)

高速道路のカーブで効きを感じることができますが、スゴイ効いている、という印象はあまり感じられず、効いているのかな?というレベルでした。

ただ、この車重やサイズからすれば、相当車体が振られるはずであり、CX-8でこの程度であるなら、座高が高いミニバンはもっと振られるのか、と思います。

AWD

安心感が高い。

下道や高速道路を走っている分には2WDで十分と感じますが、その効果を感じられたのは、雨天時の高速道路走行でした。

運転していて非常に安心感があり、道路をしっかりタイヤが捕捉している感覚を感じます。

カーブではどうしても滑ってしまう怖さがありますが、そういった印象を感じることはありませんでした。

内装編

車内の明るさ

ブラック内装を選択したためか、家族から車内が暗いとの評判です。

おそらくドライブフィール編で述べたように、ドアウィンドウがやや小さいためもあると思います。明るい色のシートを選択した方が良かったのかもしれませんが、家族の反対を受けたのでしょうがないかなというところです。

サンルーフなら解放感もあって明るさも期待できるかなというところですが、CX-8の電動サンルーフは運転席の上部にしか設定がないため、後席では「日差しを感じられにくい、剛性が落ちる、壊れやすい、風きり音がある」というデメリットを試乗時にディーラーの営業さんから聞いており、コスト以上の体感が得られにくいと判断し、見送った経緯があるので、ここはしょうがないかなと。

質感

非常に高く、満足しています。

本杢調パネルの採用や至る所にソフトパッド、本革、メッキ加飾、起毛が使用されており、高級感はとても高いと感じます。また、要所要所でピアノブラックがあしらわれており、高級感を増す要素になっていますが、ピアノブラックは傷つきやすく、扱いに困るため、そこまで多用しなくても、とは思います。

シート

Lパッケージは本革シートですが、想定では堅そうなイメージでしたが、実際にはそうではなく、適度な硬さで私はしっくりきました。質感も高いです。

シート機能として、シートヒーター、ハンドルヒーターは冬場は特に最高です。これは一度体験してしまうと、もう無くてはならないモノになりますね。

一方、夏場に活躍が期待されるシートベンチレーションも快適ではありますが、動作音が多少気になります。「スー」という音が結構します。

収納

1列目、2列目はやや少なめ。

ドアポケットはペットボトルが入る大きさでGoodですが、運転席の収納はドリンクホルダー意外にももう少しあると良い印象です。

後席、3列目は必要十分です。

トランクルームは3列目を起こしている場合は心許ないですが、3列目を倒せば十分な収納力があります。

ルーム下にも収納があり、BOSEのウーハー部分で多少削られてしまいますが、深さがあり、収納力があります。また、左右にも小さいが深いポケットもあり、収納は申し分ないと思います。

外装編

大きさ

乗ると大きさをあまり感じられませんが、外から見ると大きいです。特に車幅は1840mmで全長も長いので購入時はディーラーに頼んで、必ず駐車場に入るか、実車で確認すべきです。

特にマンション住まいの方は要注意で、規格にサイズが収まっていたとしても、車止め位置で長さで収まりきらない場合もあります。
※私の場合も管理会社に相談し、車止めの位置替えの工事を実施しました。

車体が大きいため、狭い道路や立体駐車場、入り口には非常に気を遣いますが、コーナーセンサーでだいぶ助かっています。

デイライト

これは付けておいてよかった、の一言。

走行時の視認性が高まる点がポイントですが、見た目も良く、かっこいいです。

LEDフォグ

小さいため、多くの方がレビューしているように、

ALH(アダプティブLEDヘッドライト)がしっかり機能してくれているため、不要と感じます。

後方視界

ミラー越しの後方視界は良くないと言われており、デジタルインナーミラーを付ける方も多いですが、私は悪いとは感じません。

機能編

非常に多機能。
全部は使いこなせていませんが、マニュアルを見て、機能を覚えていくのも一つの楽しみですね。

MRCC(マツダレーダークルーズコントロール)

賢く、動作も機敏。

前車追随機能も全車速対応なので、使いやすく、特に渋滞時には非常に便利です。

0kmからの復活も、ハンドル右側のスイッチのRES(リスタート)ボタンでワンタッチで可能なので、使いやすいですね。

現在の速度と設定速度の速度差によって、加速量を変えているように感じられ、インテリジェントな印象を受けます。またカーブ走行時はGVC Plusを動作させる点からも、速度を5km程度下げて走行してくれるようです。

車線逸脱については、60km以上で動作。

レーンキープアシストは付いていませんが、車線からはみ出す前に、ハンドルを戻してくれて、マツコネの設定で反応速度を「早い」に変更すれば、それなりに動作します。ただし、カーブでは車線認識が度々されなくなるため、過度な期待は禁物です。

SUBARUのレヴォーグのようなダイナミックマップは使っていないため、料金所のETCレーン走行時や合流、カーブで自動的に速度を落としてくれるような機能は残念ながら未搭載。

そのため、前車がいない場合は走行環境によらず、設定速度で突入していくため、危険に感じる場面も。そのようなケースは一時的に手元スイッチでMRCCをオフにするとよいです。

前車追随機能には一部不満ポイントがあり、前車が0km以上で走行している場合は、自動的に前車の速度に当然合わせて走行してくれますが、渋滞の最後尾に到達する際など、前車が完全停止している場合は、なかなか速度を落としてくれず、システムに頼れず、危険と感じ、先に自分でブレーキを踏んでしまいます。

フロントカメラとレーダーで動きを見ているのであれば、ここもスムーズな減速に対応して欲しいところです。

マツコネ2

液晶画面が10.2インチに大型化され、情報量も多く表示でき、解像度も高いため、不満はなし。

2021年モデルからタッチパネルが廃止されましたが、そこまで目的地設定以外は不便はありません。

目的地設定もMy Mazdaアプリから設定する方が遙かに便利です。

コネクテッドサービス

My Mazdaアプリは便利であり、目的地設定が遠隔で可能なのが良いです。

ハザードランプのON/OFFや自車位置検索、ドアロック機能、残燃料表示、走行距離表示機能、ドア閉め忘れ通知機能など至れり尽くせり。エンジン遠隔始動の機能は具備されず、やや残念なところ。

目的地設定と自車位置検索以外はまだ使ったことがありませんが、ドアの閉め忘れなどの非常時に活躍してくれることを期待します。

メンテナンス時期が来たらアプリにお知らせしてくれる機能もあります。現在は利用料は無料とのことですが、将来的に有料になるのはやや残念。有料にする場合でも、地図の自動更新やその他の自動アップデート等の機能をアドオンで提供してくれるなら良いサービスと思います。

機能に見合った価格設定がされることに期待です。

ETC2.0

ナビ連動が素晴らしい。

VICSビーコンで走行中に情報が更新された場合、ナビの右側に道路交通情報が表示されて、音声でも渋滞情報や横風情報などを教えてくれる機能が、自分は便利だと非常に感じます。

すっと表示され、数秒経つと自動的に消えてくれるため、邪魔な感じもありません。

純正ナビ(SDカード)

賢く、不便な道が案内されることも今のところはありません。

リルートや渋滞回避案内などの点においては、さすがにGoogle Mapには負けますが、満足しています。

純正前後記録対応ドラレコ

ドラレコとしての不満はありませんが、microSDカードが32GBまでしか対応されていないのは、マイナス評価。

純正としては16GBのカードが付属しています。

Qi充電

一部Androidで不具合が報告されていますが、自分はiPhoneのため問題なく使用できており、便利です。

ただし、接地面が滑りやすくなっているのがマイナス面。ここは滑り止めシートを後付けで設定するなどの自己対策が必要です。

スマホを置き忘れてしまうことが多々あるため、充電したままドアを開けると、優しい警告音を出してくれる機能があれば良いと思います。(My Mazdaアプリと連携すればよいと思いましたが、スマホを置き忘れては通知の意味が無いため、警告音がベストかもしれません。)

i-stop

アイドリングストップはブレーキを強く踏むとエンジンが停止し、燃費を稼ぐ機能ですが、エンジンが停止するのは自身としては非常に不快です。毎回エンジン始動後にOFFにする動作も億劫です。

エンジンやバッテリーに負荷がかかり、環境にもコスパ的にも良いとは言えない機能のため、デンクルのi-stopキャンセラーを別途購入し、対策しました。

電動パーキングオートホールド

こちらは非常に便利。

メモリー機能が付いておらず、エンジン再始動時に毎回ONにする煩雑さはありますが、i-stopとは異なり、コンソールパネルにあり、パーキングボタンの下にあるため、走行開始時にパーキングブレーキをオフにするタイミングでホールドボタンを押してしまえば良いと感じているため、大きな不満はありません

警告音

休憩推奨アラートなど、やや警告音が多く、音ももう少し優しい音にして欲しい印象。

オフにもできますが、これらの機能をオフにすることはリスクが高まるため、警告音の種類を増やすなどの対策をしてくれればと思います。

参考:新型2021年モデルのCX-8 XD L-Package 4WD紹介動画

YuuTubeに動画を上げていますので、参考まで。

monozo.jp

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