マツダの最上位SUV CX-8の年次改良モデルが発売になりました。
この中でも上位グレードである「XD L Package」を選ぶべき人、こういう人が買うと満足できますよ、というものを実際に2021年新型XD L Packageを購入した私の視点で考察したいと思います。(現在納車待ち)
CX-8を購入すると幸せになれる人
まずは、グレードに入る前に、CX-8を買うべき人はこんな人だと思います。
- 座れる3列シートSUVが欲しい人
- 20代・30代の子連れ、ファミリー
- コスパ重視で高級感のあるクルマに乗りたい人(輸入車からの乗り換え)
- マンション住まい
座れる3列シートSUVが欲しい人
ちゃんと座れる緊急用ではない常用3列シートを備えていて、なおかつ、3列目の衝突安全性が担保されているクルマはこのクルマくらいしかないです。調べれば分かります。
サードシート安全ボディ
必要十分な室内の広さを確保するとともに、乗員の体をしっかりと支えながら無理のない自然な姿勢を保ちやすい構造と性能を、列それぞれのシートに造り込みました。さらに、サードシート部の十分な生存空間を確保できる後面衝突性能を実現するなど、サードシートまでしっかりと安全性能を追求しています。
(標準装備:全車)
マツダHPより
それほどCX-8は貴重なクルマです。
20代・30代の子連れ、ファミリー
3列シートを選ぶ方、というのは乗車定員からしてファミリー層が多いはず。
親心としては、実は子どもを親に観てもらいたい・・・なんてこともありますが、おじいちゃん、おばあちゃんも乗せて孫と一緒に旅行にでかける、という楽しさもありますし、特に小さい子どもをもつ親御さんであれば、ミルク、着替え、おむつ、ベビーカーなど身の回りの荷物が予想上に増え、意外とかさばるものです。
普段は3列目シートを倒して、大きな荷室を確保する、という利用シーンでも3列目シートがあるSUVは貴重な存在。
スライドドアが装備されて便利なクルマとしての代表例ミニバンと比べ、利便性は劣るもののSUVとしての安全性や静粛性、直進安定性もCX-8に軍配が上がります。
また、XDのディーゼルエンジンであれば、余裕のあるトルクが低回転で出るので、特に多人数乗車には最適なクルマだと思います。
コスパ重視で高級感のあるクルマに乗りたい人(輸入車からの乗り換え)
最近のマツダのクルマは本当に高級感が増して、しっかりとした装備、作りだと思います。
これがこの値段で買えるの??という驚きは、輸入車を乗られていた方、輸入車も購入の比較検討の対象としている方であれば、分かって頂けるでしょう。
2列目にシートヒーターだけでなく、ベンチレーションまで付いているクルマはそうないはずです。(後席ベンチレーションはExclusive modeのみの設定)
それほど、CX-8はコスパ番長、魅力的なクルマです。
マンション住まい
ここ、意外と重要です。
CX-8の全幅(横幅)は1840mmで、多くのマンション立体駐車場の横幅の規格サイズ1850mm以下に収まるクルマです。
大きなSUVの部類に入るにもかかわらず、このサイズを守れているというのは本当にありがたいです。
買ったはいいけど、駐車場に入らなかった!なんて目も当てられません。
L Packageの魅力。買うと幸せになれる人
続いて、2021年改良型の新型CX-8にはL Packageのほか、Black Tone EditionやExclusive modeなど、複数のグレードが用意されています。
その中で上位モデルといわれるのが、L PackageとExclusive modeですが、最上位が「Exclusive mode」で、次点が「L Package」となります。
「L Package」で満足できる人、おすすめできる人というは以下です。
- 乗り出し500万以下に抑えたい:L Package以下が条件に
- でも高級感は欲しい(装備・見た目):L Package以上が条件に
- 新色のプラチナクォーツが欲しい:L Package以上が条件に
- フロントグリルは従来の横フィンではなく縦型グリルがいい:L Package以上が条件に
- 黒のアルミホイールは苦手:Black Tone Editionは選択不可
- シートは黒でレザーがいい:L Packageのみ
- インパネのデコレーションパネルは本杢調がいい:L Packageのみ
乗り出し500万以下に抑えたい:L Package以下が条件に
メーカーオプションやディーラーオプションの設定数にもよりますが、ディーゼル車(XD)のL Packageの4WD車でオプション設定すると諸経費込みの乗り出しは500万を多少越える程度になると思います。
ここからディーラーでの最終値引き幅を考えると、L Packageで500万を切るくらい、Exclusive modeは500万以上を越えてくる価格帯になると想定されます。
予算が500万とすると、L Package以下が条件になるでしょう。
グレード | 車両本体価格 | 乗り出し価格(値引き後参考) |
XD L Package 4WD | 4,618,910円(+諸経費、オプションで50万程度) | 490万円 |
XD Exclusive Mode 4WD | 4,834,500円(+諸経費、オプションで50万程度) | 510万円 |
でも高級感は欲しい(装備・見た目):L Package以上が条件に
やはり、内外装の充実度で言えば、L Package以上です。
L Package以下のモデル(プロアクティブをベース)との比較として、標準装備での違いは以下19点となります。
- フロントグリルがブロックメッシュ加工(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- サイドガーニッシュ(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- LEDフロントフォグランプ(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- ルーフレール(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- 10.25インチセンターディスプレイ(Black Tone Editionより上位モデル)
- シートがレザー(Lパケは本革、Exclusive Modeはナッパレザー+サイドがキルティング加工)
- 運転席助手席にシートベンチレーション(シートヒーターはプロアクティブ以上)
- ホーンパットリング(ハンドルのホーン部分がメッキ加飾)(Black Tone Editionより上位モデル)
- 7インチマルチスピードメーター(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- 自動防眩ルームミラー(フレームレス)(Black Tone Editionより上位モデル)
- グローブボックス内植毛加工&LEDランプ(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- パワーシート操作スイッチがメッキ加飾(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- LED間接照明(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- オーバーヘッドコンソールLEDライト(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
- 2列目シートのワンタッチウォークイン(7人乗りのBlack Tone Editionより上位モデル)
- 3列目シートの充電用USB端子(Black Tone Editionより上位モデル)
- 地上デジタルTVチューナー(Black Tone Editionより上位モデル)
- ワイヤレス充電Qi(Black Tone Editionより上位モデル)
- BOSE10スピーカーサウンドシステム(Lパケ、Exclusive Modeのみ)
新色のプラチナクォーツが欲しい:L Package以上が条件に
上記でも触れましたが、2021年の年次改良モデルでCX-8はL PackageとExclusive Modeの上位2グレードのみで、他のモデルとの差別化を図るために、ボディ色として新色の「プラチナクォーツメタリック」を選択できるようになりました。
プラチナクォーツメタリックはシルバーをベースとした、ややゴールド色があるラグジュアリーかつ、光の当たり具合でも変わる、深みのある色となっています。(上記写真よりやや明るい色)
実際のカラーはぜひディーラーで実車を確認することをお勧めします。
ただ、1点注意点は、一般的にはこの色人気色ではないので、中古時のリセールを考えた場合はやや買い取り価格に影響が出るかもしれません。(まだ中古市場に出回らないため、将来的な予測は不可)
フロントグリルは従来の横フィンではなく縦型グリルがいい:L Package以上が条件に
こちらも上記で触れました。
2021年の年次改良モデルより前の先代モデルはフロントグリルの形状が全て横フィンタイプでした。
一方で、これも高級グレードとその他モデルの差別化になるのですが、新しくLパケ以上のグレードは縦型のブロックメッシュ加工されたフロントグリルに変更されました。
やや、CX-5に似たフロントフェイスになってしまうことは否めませんが、CX-8としては他のグレード、過去モデルのCX-8との差別化がされます。
黒のアルミホイールは苦手:Black Tone Editionは選択不可
今回の2021年CX-8年次改良モデルでは、PROACTIVE以上のグレードは全て19インチタイヤになります。
一方で、特別仕様車のBlack Tone Editionのアルミホイールはブラック塗装がされていて、見た目がシックで、かっこよいものになります。
その他のモデルはアルミホイールの形状や色が多少異なるものの、シルバーを基調としたメタリック塗装がされています。
Black Tone Editionも格好いいけど、黒のホイールは嫌、という方においては、L Package以上のモデルを選ぶということになるでしょう。
逆にその他の理由によって、黒のホイールが良いけど、Lパケに乗りたい、という方はネット通販等で中古で出回る純正のBlack Tone Editionのホイールを入手し、タイヤを組み直すという方法もあるかと思います。
シートは黒でレザーがいい:L Packageのみ
Lパケ以下のグレードを除き、黒を基調としたシート色が良いという方は、自然にL Packageのみしか選択できないことになります。
その上のExclusiveモードではシートカラーは赤系の「オーバーン」か白の「ピュアホワイト」しか選択できません。
黒レザーが設定されているのはL Packageのみです。
インパネのデコレーションパネルは本杢調がいい:L Packageのみ
今回のモデルからインパネのドアパネルやグローブボックス上のデコレーションパネルに本杢の使用が廃止されました。
素材は全車で本杢ではない、メタルウッドであるものの、本杢調のデコレーションパネルになっているのは唯一このL Packageのみです。
その他のモデルではハニカム構造をした模様か、単なるガンメタ塗装になります。
最上位のExcluesiveでもデコレーションパネルに本杢は採用されておらず、デザインもハニカム構造なのが、少し残念ですね・・
以上です。
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