【レビュー】Apple Watch 6を使用して分かった9つのポイントとApple Watch SEの魅力とは

前回Apple Watch 6 Nikeモデルの開封レビューを掲載しましたので、今回の記事はApple Watch 6を1週間程度使用して感じた感想を9つのポイントで詳細にお伝えするとともに、同時に発売された廉価版Apple Watch SEについての魅力をApple Watch 6を使用した目線からレポートしたいと思います。

前回記事は以下から。

【開封レビュー】Apple Watch 6 Nike 40mmモデルが届いたので開封してみる

Apple Watch 6(Nikeモデル)の使用レポート

まずはApple Watchの使用感をレポートしていきます。

常時点灯Retinaディスプレイの明るさは見やすくて好評価

先代のApple Watch Series 5から常時点灯機能は装備されていますが、 公式によればシリーズ5と比べて最大2.5倍明るいと評される常時表示Retinaディスプレイ。

前に使用していたApple Watchはシリーズ3(常時点灯非搭載)だけに、比較することはできませんが、確かに明るい野外でも視認性のある明るさをキープできていると感じました。

 

左が手首を挙げた場合、右側の画像が常時表示に切り替わったモードでの明るさです。

Apple Watch 6は5と比べバッテリー容量が増えている反面、待機時間が最大18時間をキープしていますので、実質明るくなっているのは確かでしょう。

ただ、体感としては確かに常時表示は嬉しい機能である反面、実際に時計を見る際には手首を挙げる動作をするため、本当に必要な機能であるか、を問われると、革新的といえるほどではないと感じているのも事実です。

ソーシャルディスタンスが基本の新様式では対面の打ち合わせも極力オンライン形式で実施するようになりましたので、退屈な時間、次の打ち合わせの時間を気にする際に常時点灯された時間をバレないように見る、というビジネスニーズも減りましたので、少し用途が限られるかもしれません。

Apple Watch 3から大きくなった画面は使いやすい

先代のApple Watch 5からは画面サイズの変更点はないのですが、シリーズ3を頑張って使っていた私と同じような方は大分画面が大きくなったと感じることができるでしょうか。

私的にはここが一番変化を多く感じた点です。

左がApple Watch 3、右がApple Watch 6です。

公式によると画面の大きさが約30%UPしています。

トイ・ストーリーの待ち受け画面で比べてみました。やはり時計の表示も大きくなって見やすいです。

電池持ちは旧機種と同等レベルを維持

電池持ちに関しては、今までの旧機種と同様のバッテリーライフを維持できていると思います。

体感上もApple Watch 6になったからといって、バッテリー持続時間が短くなったとは感じませんでした。

上述の通り、常時点灯の明るさがApple Watch 5よりも明るくなっている点を考慮すれば、十分及第点と言えるでしょう。

動作はキビキビと動き、特に不満なく快適に使える

今回Apple Watch 6にはS6チップが搭載されておりApple Watch 5と比較して最大20%高速に、Apple Watch 3と比較して約2倍の性能向上が図られていると聞きます。

動作はもちろんキビキビ動き、動作も快適です。

通知やメニューの立ち上げ、アプリの立ち上げにイライラすることはありませんでした。

ただ、Apple Watch 3と比較して2倍の性能向上とは言え、Apple Watch 3も十分健闘しており、体感上速度向上を感じることはできませんでした。

あくまで比較であり、十分満足できる速度と言えると思います。

血中酸素濃度の効果は今のところ感じられない・・・

Apple Watch 6の新機能としてハードウェアとして追加されたのが血中酸素濃度を測れる機能。

Apple Watch 6の裏面(手首側)の測定機器も従来の心拍数のセンサーに加え、8つのセンサーとなりました。(写真右側)

話題性はピカイチで、私も何度か実際に計測してみましたが、正常な体であれば、正常値(90%~100%)であることには変わらないので、ふーん。で終わってしまう機能ではあります。

 

Apple公式でもあくまで医療用ではなく、一定の健康状態を把握するための、一般的なウェルネスやフィットネス向けとアナウンスされています。

 

自分で測ることもできますが、睡眠時や通常時でも自動で測定してくれるので、変化を記録できるという点では確かにメリットではありますが、こういったヘルスケア系の機能は、具合が悪くなった緊急時こそ効果を発揮する部分であったりするので、普段使いには特に必要だと感じ部分は少なかったです。

ちなみに、iPhoneのヘルスケアアプリ経由で血中酸素濃度の推移を確認することができます。

手洗いタイマー・リマインダーは一定の評価に値する

手洗い機能はApple Watch6以外の機種でもWatch OSを7にアップグレードすれば使える機能ではありますが、こちらの機能は新様式にもフィットする良い機能だと思います。

詳細は以下の記事でレポートしていますが、しっかり手を洗う習慣がつきます。

【詳細レビュー】Watch OS7で追加された「手洗い機能」をApple Watch 6で1日使って分かった4つのポイント

高度計の常時計測は改善の余地あり

高度計はApple Watch 5ではあくまで間隔的な高度測定でしたが、Apple Watch 6になり、常時計測が可能となりました。

以下のように、高度を測れるのものの・・・

 

誤差が大きく、同じ場所でも測定するたびに数十m程度の誤差が発生するため、あくまで参考程度というくらいに思っておいたほうがよいでしょう。

まだ改善の余地はあると思われます。

心電図(ECG)は使えないのは残念

Apple Watch 6では心電図を計る機能もハードウェアとしては搭載されていますが、残念ながら日本国内では厚生労働省の認可が下りていないため、まだ使えない機能です。(下図のiPhoneのヘルスケアアプリ上でも使用不可として下段の心拍通知と心電図がグレーアウトされている)

こちらは海外ではこの機能に助けられた!という報告が多数上がっていることはご存じかとは思いますので、早く日本でも使えるようになって欲しいと思える機能です。

新サービスとして提供されたファミリー共有も始まりましたし、高齢者や子どもにもApple Watchを持たせたいと思っている方にも解放してほしいなと個人的にも思います。

人気のソロループ、ブレイテッドソロループは試せなかったが、追加購入でもよいのでは?

今回Apple Watch 6から追加されたソロループ、ブレイテッドソロループは購入しませんでしたので、体験レポートはできませんでしたが、旧機種のApple Watch 5を使っている方でも購入できるため、非常に人気で現在1ヶ月以上待ちの状態です。

ソロループ、ブレイテッドソロループは事前に手首の長さを測る必要もあり、Apple Store等で実際に試すのとオンライン上で解説される方法で計測するのとでは誤差があるとのレポートも上がっています。

現在Apple Storeは原則事前来店予約が必要ですし、いち早くApple Watch 6本体が欲しい方は、まずは今までのバンドで購入をして、追加で必要があれば購入するなどの方法をとった方が良いと思われます。

Apple Watch 6を購入して分かったApple Watch SEの魅力とは

差分は価格・チップ(速度)・常時点灯有無・血中酸素濃度計測有無の4つ

Apple Watch 6とApple Watch SEの差分は「価格、チップ性能、常時点灯有無、血中酸素濃度計測有無」の4点です。

この性能差が価格差となる訳ですが、この差分に魅力を感じるかどうかでどちらを購入するかということになると思います。

正直な感想は「Apple Watch SE」で十分

前述のApple Watch 6の使用レポートでも書きましたが、常時点灯はビジネスユースがメインであれば必要かもしれませんが、誰もが必須かというとそこまでではないと私は感じましたし、血中酸素濃度もあれば便利といいますか、通常時の使用では恩恵を感じにくい部分ではあるため、この2点の機能差分をどう捉えるかかと思っています。

もう一つの差分であるチップ性能もApple Watch 3と比較しても体感上大きな速度差を感じることはできません。

したがって、Apple Watch 6を使用した後だからこそ分かったこととして、私の使用用途では正直なところはApple Watch SEでも十分かなと感じています。

やはりコストという部分ではSEは魅力です。

GPSモデルで税別29,800円という価格は非常に魅力ですね。

以上から、Apple Watch 6を買うべき人、Apple Watch SEを買うべき人とは誰か、まとめることにします。

Apple Watch 6を買うべき人

  • 新しいモノ好き(とにかく最新の技術や機能に触れたい人)な人
  • 対面の打ち合わせが多い30代以上のビジネスパーソン
  • ウェルネス、フィットネス愛好者(ベストはNikeモデル)

Apple Watch SEを買うべき人

  • 30代以下の学生
  • プライベートメインでApple Watchを使うビジネスパーソン、子育て世代(通知機能は抜群です)
  • スマホやケータイを持つ必要のない高齢者やお子さん(ベストはGPS+Cellulerモデル)
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