発売から時期が経っていますが、日頃からモバイルノートPCとして愛用しているSurface Go SIMフリー版(LTE Advanced)を使用感を中心に改めてレビューしました
Surface Goの特徴
なんといっても、そのコンパクトさにあります。この部分に関しては多くのブログやYoutube等でも紹介されていますが、10インチという新しいノートPCのジャンルを切り開き、そこに本体532g(別売りのタイプカバー型キーボードを含めても1kgを軽く下回る)という軽量さを両立させたのは圧巻と言えます。
また、10インチという小さな画面サイズに画面解像度「1800px × 1200px」という広い解像度を設定してきたところにもMicrosoftのやる気、本気度が感じられます。通常これよりも一回り大きいモバイルノートPCとして、標準サイズといわれる13インチのノートPCでも多くのモデルはフルHD液晶(1920px × 1080px)の搭載に留まっており、Surface Goは10インチという小さいPCながら、フルHDを搭載した13インチのノートPCで表示できる領域とほぼ同じというスペックですから、いかにコンパクトにまとめてきているか、という点がよく分かると思います。
Surface Go LTE Advancedのスペック
ここで改めて、Surface Go SIMフリー版の仕様を整理します。
Surface GO LTE Advanced (KAZ-00032)の主な仕様
搭載OS | Windows 10S Home(Sモードは解除可能) |
ストレージ | SSD 128GB(PCIe接続) |
CPU | Pentium Gold 4415Y 1.6GHz (2コア) |
メモリ | 8GB |
画面サイズ | 10インチ |
画面解像度 | 1800px × 1200px |
本体重量 | 532g(別売り専用タイプカバー型キーボード込みで765g) |
ネットワーク | Wifi : IEEE802.11a/b/g/n/ac SIM : nano-SIM |
インターフェース | USB Type-C×1ポート microSD/SDXC/SDHCカード ヘッドフォンジャック Surface Connect(電源端子) |
生体認証 | 顔認証(Windows Hello) |
バッテリー持続時間 | 9時間(ビデオ再生時) |
USB Power Delivery | 対応(USB Type-C) |
Surface Go(+LTE Advanced)の特筆すべきポイント
良い点、悪い点を整理しました
Good!
- モバイルノートPCの中では非常に軽量な部類(専用キーボード込みでも700g台は圧巻!)
- 10インチなのに13インチノートPC相当の広い画面解像度
- LTE接続によりネットワークフリー(LTE Advanceのみ)
- Wifiスポットやスマホ側のテザリング設定などが不要で煩わしさから解放されストレスフリー (LTE Advanceのみ)
- 専用タイプカバー型キーボードを取り外せばタブレットPCとしても利用できる
- 自立式スタンドで、新幹線や飛行機の机などの設置場所が狭い場所でも使用できる
- CPU性能は低いが、ネットブラウジング、書類作成等のライトな作業であれば十分なスペック、起動も速い
- microSDカードを常に挿しておけば、事実上のSSDの容量拡張が可能
- 付属の電源コード(ACアダプタ)も専用設計でコンパクト(マグネット式で、突然の脱着も問題なし)
- Power Deliveryに対応しているため、一部のモバイルバッテリーで充電可能
- アルカンターラの専用キーボードを買えば、高級感は非常に高い
- 国内はOffice付きのみの販売だが、ショップによってはOfficeなしを個人でも購入可能。安くLTE版が入手できる(これはSurface Goだけ!後述します)
ACアダプターも専用設計でコンパクト
付属の電源コード(ACアダプター)もコンパクトに設計されており、本体は137gです。モバイルPCにとって、ACアダプタ-の重さは非常に重要で、折角本体が軽くても、ACアダプターは重かった。なんていう話はよくある話。しかし、SurfaceはACアダプターまでコンパクトに作るという力の入れよう。これは素晴らしいと思います。ということで全部込みでも「971g」という驚異的な軽さがSurface Goの一番の特徴であり、一番の強みということでしょう。
Bad!
- 専用タイプカバー型キーボードのキーピッチが狭く、打ちにくさがある
- Office付きモデルのみの扱いにより、折角のコストパフォーマンスが低下(Office365ユーザには不要なオプション)
- バッテリーの持続時間は低め
- インタフェースが少ない(ただし、モバイル性を考えれば、Type-Cのみでも十分とも考えられる)
タブレットの延長かノートPCの延長か
Surface GOの中でもLTE版では、モバイルネットワークへの接続が可能なため、iPad等のタブレットPCと同様の快適さがあり、スグにネットに繋がるという安心感、操作のしやすさがあります。
一方で、タブレットPCの多くはタブレット専用に作り込まれたOS(iPadならiPad専用iOS、AndroidタブレットならAndroid)を採用しており、アプリの互換性という点では普段WindowsやMac OSそのものやそれに合わせたアプリに使い慣れた人にとっては、それが逆に煩雑さ、使いにくさに繋がります。ですので、Surface GOをタブレットのPCの延長と捉えるには無理があり、過小評価をしていると言えます。
よって、Surface GO LTEモデルはタブレットPCの延長というよりはやはりモバイルノートPCの延長にあり、一般的なノートPCにモバイルネットワークにスグに繋がるという強力な付加価値を付けたPCと言えるのではないかと思います。
普段から使い慣れたOS、使い慣れたアプリがSurface Goでも使用できるという安心感とネットワーク接続の場所を選ばない手軽さと相まって、非常に使いやすいプロダクトになっていると言えるでしょう。
安く購入するならヤフーショッピング
さて、このSurface Go。価格は以下の通りです。公式では込み込みで13万円弱、価格.comに掲載されている最安値のショップで購入しても10万円をやっと切る価格です。軽さを特徴としている一方、性能を犠牲にして一世代も二世代も前のCPUを搭載しているSurface Goであっても決して安くない価格です。
構成 | Microsoft公式 | 価格.com(本日現在) |
税込99,880円 →キャンペーンで84,810円に値下がり中 |
税込74,636円 | |
専用タイプカバー (アルカンターラ) |
税込16,940円 | 税込11,357円 |
Surface Pen | 税込12,980円 | 税込8,799円 |
合計 | 税込129,800円 | 税込94,792円 |
というのも、日本国内販売は全て「Office」付き。これが価格を押し上げている原因なのですが、 安く購入するにはコツが必要です。
Office365ユーザならOfficeなしモデルを購入しよう
Surfaceシリーズでよく出る話題に、Office365ユーザなら別途購入したPCに後から、Officeをインストールできるため、Officeバンドルは不要だからOfficeなしモデルを購入したいのに、個人向けでは販売がなく、法人モデルしかないのが残念という声が多くあがっています。本当に、これは残念なオプション設定でMicrosoftには是非改善して欲しいポイント。
さて、ではどうするか、ですが、
なんと、ヤフーショッピングなら、個人でもOfficeなしモデルを購入することができます。以下のリンクを参考にしてください。もちろん正規品であり、メーカーサポートも通常通り、受けることができます。
ここで買えば、本体価格はSurface Go LTE Advanced(Officeなし)で税込68,000円(現在)で購入可能です。